―MEMORY―
敵が迫ってきていると言われた。
皆は銃を片手に、敵に向かってきた。
僕は……
銃を握り締めて動けなかった。
断末魔の声が響く。
敵に向かっていた者の声だ。
恐怖で体が震える。
足が鉛のように動かない。
銃声が響く……――
逃げなきゃ!
僕は恐怖に負けた。
進む先には死体の山。
見知った人もちらほら居た。
強くて厳しかった教官もその中に居た。
「ゔわ゙ぁぁぁぁぁあああああ゙!!!!」
果たして僕は、生きていて良い存在なのかな?