雑用部+α

それを嫉妬してかどうかわからないが、山田はウン子をイビり始めた


「新入り。茶を持ってこい」

年下にも関わらず、山田はウン子にため口を使う


「わわ…わかりました」


何故か慌てながら、茶を入れる


「新入部員なんだから、もっと先輩に気を遣えよ」


「…おめーは先輩じゃねーだろ!!」

と小さく言った猿渡





「今日の雑用は、トイレ掃除だとよ」


「えートイレ掃除ですかー?」


「…私が目立たない…私は目立ちたい…」


口々に文句を言うが、猿渡は気にしない


トイレ掃除に取りかかる


「ウン子はもちろん女子トイレやれよ
目立ちたいからって、男子トイレ来るなよ」


「私は…目立ちたい…私は…目立ちたい…私は…私は…私は…私は…」


「ストーップ!!!今だけだ。諦めな」


「……わかりました」

そう言って渋々女子トイレに入る。


「素直でいい子じゃねーか」


「欧米化!!」

ものすごい力で、枝つきたわしが頭を直撃した

「汚ねぇぇ!!しかも使いどころ間違ってるから!!!」


まぁ何やかんやでトイレ掃除が始まったわけである。


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