雑用部+α
それを嫉妬してかどうかわからないが、山田はウン子をイビり始めた
「新入り。茶を持ってこい」
年下にも関わらず、山田はウン子にため口を使う
「わわ…わかりました」
何故か慌てながら、茶を入れる
「新入部員なんだから、もっと先輩に気を遣えよ」
「…おめーは先輩じゃねーだろ!!」
と小さく言った猿渡
※
「今日の雑用は、トイレ掃除だとよ」
「えートイレ掃除ですかー?」
「…私が目立たない…私は目立ちたい…」
口々に文句を言うが、猿渡は気にしない
トイレ掃除に取りかかる
「ウン子はもちろん女子トイレやれよ
目立ちたいからって、男子トイレ来るなよ」
「私は…目立ちたい…私は…目立ちたい…私は…私は…私は…私は…」
「ストーップ!!!今だけだ。諦めな」
「……わかりました」
そう言って渋々女子トイレに入る。
「素直でいい子じゃねーか」
「欧米化!!」
ものすごい力で、枝つきたわしが頭を直撃した
「汚ねぇぇ!!しかも使いどころ間違ってるから!!!」
まぁ何やかんやでトイレ掃除が始まったわけである。