雑用部+α
※
一方。ウン子は
男子トイレの騒ぎを耳で聞きながら、というか、聞こえていた
「私は…目立ちたい…目立ちたい…目立ちたい…目立ちたい…目立ちたい…目立ちたい…」
と、呟いていた
「そうだ…男子になろう…」
そう思ったが、めんどくさくなったので、やめた。
「…終わってしまった」
もともとてきぱきこなす性格なので、僅か10分ぐらいで終わってしまった。
男子トイレはまだ騒いでいる
非常に終わったと言いにくい
「…どうしたもんか」
考えは浮かばない
というより、男子と話す自体、ウン子にとっては試練なのだ
「そうだ……他のトイレを掃除しとこ…」
ん、待てよとウン子は思った
もしかしたら、先に帰ったかと思われるかもしれない。
いるべき場所にいないから。
「そうだ…暗号を残しとこ」
そう思い、ペンを探ししが、ない。
目についたのはトイレ用洗剤。ほら、水色のあれ
「…これだ」