雑用部+α

かつあげしてる男子らも、猿渡の方を見る


「何や兄ちゃん。ワシらに何か用あるんか?」


「おまえら、男子って言われてるんだから、そんなおっさんが使いそうな言葉遣いやめろよ」


反射的に言ってしまった


「ああん?」

睨んでくる


「あ、つい本音が。てか今時かつあげとか…古くさくね?あ、また本音が」


「てめぇわざと言ってるだろ!!!」


「知らんがな。自分の頭で考えろよ。おバカさん」


「何だと…なめやがって!!!」

そう言って、男子かつあげの一人が、サバイバルナイフを出した


「いや、男子かつあげって何だよ!!!」


「うるせー!!俺らに歯向かったこと後悔させてやる!!!」


そう言って、猿渡に向かう

「そして行動もベタだな!!ってそんなこと言ってる場合じゃないし!!」

―刺される!!

反射的に目をつむる


しかし一向に痛みがこない。


恐る恐る目を開けると、男子かつあげが倒れている。全員。血まみれで


そして、その中に、少女が立っていた

「助けて頂き、ありがとうございます」

笑顔で言ってくる


「いや…俺、何もしてませんが…」


「ええ。たしかにあなたはただ目をつむって、ぼさっと立っていただけですが…ね」


ニヤリと不気味な笑顔に移り変わった

< 36 / 100 >

この作品をシェア

pagetop