雑用部+α


「猿渡先輩。世の中、大体はベタな展開で構成されてるんですよ
しかも、それは、誰かの書いたシナリオ通りに作成されている。って漫画に書いてありましたよ」

急に山田健が出てきた

「あら、お兄様」

「おまえ…どっから状況を見てきた」


「『だってわたくし、山田健の妹ですから』から」


「意外に最近だな!!つか、ここは最初っからだろ」


「やっぱパクりますね。それこそベタな展開」


「お兄様、でしゃばらないで下さる?」

「あ、ごめん」

あっけらかんと答える山田健


「それにしても、何で静と猿渡先輩が一緒にいるのですか?もしかして付き合ってたりして~?」


「殺しますよ。お兄様」

そう言って拳を強く握る山田静

「何でわたくしが、あんなヘナチョコヘタレ満載な男と付き合わなくてはいけませんの。考えただけでも虫酸が走る」


「傷つくわ!!!何で初対面のあんたに言われなきゃなんねーんだよ!!!」


「いちいち大声をあげるなんて、嫌な性格ですね」


「あそこまで貶されて、平然といる人の方がおかしいし」


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