雑用部+α
当てもなく歩いていると、何故か部室に着いた。
「…開いてるかな…」
ドアノブに手をかけると、開いた。
不用心な
中には誰もいない。
ちょうど暇つぶしできそうな物もあった。
ここで昼休み過ごそう。
「出来るかな…」
手に持ったのはけん玉。
何故かそこにあった。
チャイムが鳴るまで、ひたすらやり続けた
※
チャイムが鳴り、教室に戻ると、数人の女子が私の席を取り囲んでいた。
少し近づいて見ると、私の席に山田健が座っており、話してる様子だった
私はどうしようもなく、おろおろしていたら、山田健が私の存在に気づき、こっちに寄ってきた
「安心して下さい。落書きを阻止しました!!」
「あなた……少し自分に酔ってるでしょ?」
「はい」
私の嫌味の一言も、山田健には通じなかった
「俺は本気ですって言ったでしょ?」
何故かラブコメに行ってるような気がする。
私はただ、目立ちたいだけなのに。
いや、待てよ。そのまま山田健を利用すれば、私は目立つ。
というか、山田健はどこまで本気なのだろうか。
そこが疑問だ。