雑用部+α

当てもなく歩いていると、何故か部室に着いた。

「…開いてるかな…」

ドアノブに手をかけると、開いた。

不用心な


中には誰もいない。

ちょうど暇つぶしできそうな物もあった。

ここで昼休み過ごそう。


「出来るかな…」

手に持ったのはけん玉。
何故かそこにあった。

チャイムが鳴るまで、ひたすらやり続けた





チャイムが鳴り、教室に戻ると、数人の女子が私の席を取り囲んでいた。


少し近づいて見ると、私の席に山田健が座っており、話してる様子だった


私はどうしようもなく、おろおろしていたら、山田健が私の存在に気づき、こっちに寄ってきた


「安心して下さい。落書きを阻止しました!!」


「あなた……少し自分に酔ってるでしょ?」

「はい」


私の嫌味の一言も、山田健には通じなかった

「俺は本気ですって言ったでしょ?」


何故かラブコメに行ってるような気がする。

私はただ、目立ちたいだけなのに。

いや、待てよ。そのまま山田健を利用すれば、私は目立つ。


というか、山田健はどこまで本気なのだろうか。

そこが疑問だ。

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