雑用部+α
※
放課後。
猿渡先輩がわざわざ私のいる教室に来た
私は自分の席に座り、猿渡先輩も誰かの席に座った
「おまえさ、スーパーマンって信じる?」
「…スーパー…マン…ですか?」
「うん」
「…信じていません」
「何でさ?」
「何でって…」
スーパーマンなんて、非現実的だ。
「別に意味などは…」
「俺は本音で話したい」
いつにも増して、真剣な顔で言われた。
「スーパーマン何て…非現実だからです」
「…お前の言う、現実って何だよ」
「えっ…」
「現実ってさ、=常識だと思うわけよ
現実=常識。んで常識=日常に繋がるわけだと俺は思うわけ。
言ってる意味わかる?」
「……ある程度は」
「だから、現実なんて、日常の延長線だと思う。つまり、非現実なんて自分が体験してないことを言うのであって、実際に非現実なんて存在しない、と俺は思うわけ。あ、これはあくまで俺の考え、価値観であって、反論とかは一切受け付けないから」
猿渡先輩は息を吸ったあと
「で、おまえの現実って何?非現実って何?」
「…………」
答えが見つからない。
今までそんなこと考えたこともなかった。
「……わかりません」
「ま、あんま考える奴なんていないもんな。
悪かったよ。変な質問して」
「いいえ……」
「あ、本題忘れてた」
「?…本題…」
「単刀直入に言う。おまえ、嫌がらせ受けてるだろ?」
真っ直ぐな目で私を見てくる
この目は一体どこまで私を理解しているのか。
「……」