雑用部+α
「あの…」
控えめに手をあげ、話に入ってきた。
「何だ、ウン子。便所なら左行って右行って、窓からダイブすればいいですから」
「よくないから!!!死ぬから!!!って、おい!ウン子!!!実際にしようとするな!!」
――…
「マ…マンネリを解消するんですよね?だったら…マイムマイムなんてどうでしょうか…?」
「何故にマイムマイム?」
「…楽しいから…です」
「単純すぎますよ。ミサイルを打ち込むぐらいの勢いでやらなきゃ。人生上手くいきませんよ」
「おまえはウン子に何を学ばせようとする」
「…そうだったのですか…だから私は…私は…」
「やめろ!!負のスパイラルに落ちるな!!
気をしっかり保て!!!」
「どーでもいいですけど、文化祭、出し物頼まれたのですから、何かやらなきゃいけませんよね」
「てか、もはや雑用じゃないよな」
「…マイムマイム…」
「マイムマイム好きだな。おまえ。」
「じゃあ、演劇とかはどうです?」
「三人でするのか?」
「……マイムマイム」
「しつこい。三人じゃ出来ないだろ」
「じゃあ、お笑い?」
「いや、すべったらどうするんだよ。それにネタどうする」
「マイムマイム…がいいです…」
「だからしつこいって言ってんだろ!!」
「じゃあ、マイムマイムでいっか」
「何同意してんだよ。それに三人でマイムマイムって…寂しすぎるだろ」
「三人だからいけないんだ!!!」
「分身つくるとか言うなよ」
「そんなに僕はバカじゃありません。そもそも分身って、一種の目の錯覚だから、マイムマイムをやりながら分身は無理でしょ」
「めちゃくちゃ冷静に言われたんですけど…」
「簡単な話、人数を増やせばいいんですよ」
「部員を増やすのか?」
「それだったら、時間がかかるから、もう強制的にボランティアさせて、出し物のときにだけ引きずりこめばいいんですよ」
「それもはやボランティアじゃねーだろ」