雑用部+α
「失礼しました~」
そう言って、山田を担ぎ、ステージから去る猿。
「何気に上手いこと言わなくていいから」
と、山田をどこかに寝かしといた。
「…猿渡先輩は何をするんですか…?」
「え?俺もやらなきゃいけない?」
「…当たり前です…」
「んなこと言われてもなぁ…」
しばらく考えたあと、猿渡はステージに向かった。
―こうなったらやけくそだ!!
マイクを手に持ち
「えっと―」
喋りかけたと同時に、ある男子が声を出した
「おい猿渡!!今のお前と同じ部活の奴だろ」
「…そうだが」
「よくあんな奴と仲良くなれるな」
「……」
そこから会場からも同様な声が漏れ始める
―こいつら…!!
何やら全身が熱くなる。どんどん湧いてくる
「おい!!てめーら、よーく聞け!!!」
まちゃ〇ちゃを思い出す言葉を言った後
「たしかに…あいつはおめーらから見たらキモいし、二次元キャラが恋人と言ってる時点でアウトかもしれない。でも、それがどうしたんだよ!?それがあいつの全てか!!!お前らはあいつの全てを知った上でキモいだのと言ってるのなら俺はいい。文句言わない、だがなー、ヲタクって部分だけでキモいとか言ってるのなら許さない。全力でてめーらをぶちのめす!!!
要は、目立つ部分だけで人を判断するんじゃねーってことだよ!!!わかったか!?」
と言って、マイクを床に投げつけ帰っていく。
会場内は唖然としていた。
そしてその光景を見ていたウン子は一言
「…だからまちゃ〇ちゃですか…」