雑用部+α
「Remember from time」
「意味わかんねー英文を使うな」
「ええ!!秀吉、Remember from time知らないんですか!!?てか本当に秀吉なんですか?」
「少なくとも秀吉ではないな。うん」
「『Remember from time』というのは、超人気擬人化アニメ『マジカルりりあん』のモチーフとなった、与田久多尾文庫のNo.1を誇る本の名前ですよ」
「いちいち台詞が長いんだよ!!もっとコンパクトにまとめろよ」
「んでんで、Remember from timeは―」
「もういいや」
そう言って、山田の話をオールスルーすることを決め、近くにあった雑誌を手に取る。
「へー、芸能人でまた麻薬か。嫌な世の中だね~」
と呟きながら、一ページめくる
雑誌を読んでると、あることに気付いた
猿渡は山田に視線をうつすと
「そういやウン子はどうした?」
「知りませーん。マイムマイムでもしてるんじゃないですか~」
興味無さそうに言った。
「ま、いっか」
また、雑誌に目を戻した。
※
その頃、ウン子こと寺島明美は、走っていた
※
某学校付近
公道を歩きながら、女子が話している
「また不審者が現れたよね」
「最近多くない?」
「もう10件は越えてるよ。しかも全て某学校の女子生徒だし」
「私たちも気を付けよう」
「うん」
そう言って、二人は交差点付近で立ち止まった
「じゃあ、私はこっちだから。バイバイ」
「うん、バイバイ」
一人の女子生徒は走りながら、帰っていく
もう一人は歩きながら、ポケットから音楽機器を取り出した。
後ろに、怪しい人影がいるのに気づかないで