雑用部+α

「Remember from time」

「意味わかんねー英文を使うな」


「ええ!!秀吉、Remember from time知らないんですか!!?てか本当に秀吉なんですか?」


「少なくとも秀吉ではないな。うん」


「『Remember from time』というのは、超人気擬人化アニメ『マジカルりりあん』のモチーフとなった、与田久多尾文庫のNo.1を誇る本の名前ですよ」


「いちいち台詞が長いんだよ!!もっとコンパクトにまとめろよ」


「んでんで、Remember from timeは―」


「もういいや」

そう言って、山田の話をオールスルーすることを決め、近くにあった雑誌を手に取る。


「へー、芸能人でまた麻薬か。嫌な世の中だね~」

と呟きながら、一ページめくる


雑誌を読んでると、あることに気付いた

猿渡は山田に視線をうつすと

「そういやウン子はどうした?」

「知りませーん。マイムマイムでもしてるんじゃないですか~」

興味無さそうに言った。

「ま、いっか」


また、雑誌に目を戻した。





その頃、ウン子こと寺島明美は、走っていた



某学校付近

公道を歩きながら、女子が話している


「また不審者が現れたよね」

「最近多くない?」

「もう10件は越えてるよ。しかも全て某学校の女子生徒だし」


「私たちも気を付けよう」

「うん」


そう言って、二人は交差点付近で立ち止まった

「じゃあ、私はこっちだから。バイバイ」


「うん、バイバイ」

一人の女子生徒は走りながら、帰っていく


もう一人は歩きながら、ポケットから音楽機器を取り出した。


後ろに、怪しい人影がいるのに気づかないで

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