雑用部+α

翌日。

SHR。朝の会ともいう。ちなみに、朝の会と言う方が好きだ。自分は


「また、女子生徒が不審者に襲われました。その女子生徒は―」


(どうでもいいや)

そう思い、窓を見た。

今日も空は快晴だ


キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り、休憩に入る。

それでも猿渡は窓に視線を向けたままだった。


そんな時、猿渡の友達が声をかけてきた。いつかの"哲"という人物だ。

「何、つまらなさそうな顔してんだよ」


「うるさい」


「女子生徒が襲われたそうだな」


「また、服を少し切っただけだろ。小さいことするよな。小心者かよ」

冷たく言う猿渡に対し、哲は引き気味に

「おまえ…何気にひどいこと言うな」

「ま、怪我とかしないから、よかったな。」

「そういう問題?」


哲は呆れた顔をしたが、一瞬で笑顔になり、

「ま、がんばれや」

「…は?」

謎の言葉を残し、哲は離れていった


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