雑用部+α
放課後。校長に呼ばれた。
「君たちにお願いがあるのだ」
何となく、分かった。
「不審者のことなんじゃが…」
(やっぱり)
「俺たちが危険な目に遇ってもいいと?」
「いや、儂らは別に不審者を捕まえろとも言ってないし、被害に遇っている女子生徒を助けろとも言っていない。
ただ、不審者の被害に遇っている現場を見たら、特徴を教えてほしい」
そう校長は淡々と述べた。
(つーか、それって事実上犯人助けろって言ってるもんじゃん)
猿渡は内心で怒った。
(現場を目撃してるのに黙って見てる奴なんていない。
ストレートに助けろって言わないのは、もし万が一のための責任を逃れるため
よく校長になれたな)
「君たちには、期待しているよ」
「……わかりました」
※
【雑用部部室】
「んで、そうなったわけだから、よろしく」
「いや、よろしくじゃないですから!!!これじゃ二次元の世界に飛ぶ時間が減るじゃないですか!!!」
「知らねーよ!!いい機会じゃねーか、直せば?…て、ウン子は?今日も来てないのか?」
「直すなんて…僕にとって漫画、アニメ等は神に値するんですよ!!それをやめろだなんて…生きる意味をなくします!!!」
「そこの部分を拾ってんじゃねーよ!!ウン子はどーした」
「トイレにダイブしたんじゃないですか?ウン〇だけに」
「おまえ…最低だな…!!」
「新人のくせにして、休むなんて……いや、もしかして怪人二じ―」
「はいはい!!ストーップ!!!」
「封ぜ―」
「だからストップって言ってんだろ!!!」
「なんであの単語でわかるんですか?もしかして秀吉も…」
「黙れ。ま、ウン子には電話で伝えとくか」
「もしかしてウン子…不審者にあんなことやこんなことされてたりして…」
「それはねーだろ。ウン子、強いもの」
「そーだよねー」