雑用部+α
「それにしても…暇だな」
「暇ですね」
猿渡と山田はベンチに座りながら、マイムマイムをしているウン子を見ていた
「あいつ、虚しくならないのか?」
「ならないんでしょーね。最近はサンバにもハマってるそうです」
「躍り系が好きなのか?」
「らしいですね…」
それから静かになった。
今日は、解散するか、と猿渡が言おうとした瞬間、携帯の着信音がなった。
「?…電話だ」
校長からだった。
なんで番号知ってんだ?と疑問に思いながら、電話に出た
「もしもし。猿渡くん?」
気持ち悪い声が電話の向こうから聞こえたきた
「何ですか?」
「不審者捜し、もうしなくていいから」
猿渡は大して驚きもせず聞く
「どうしてっすか?」
「犯人が捕まったらしい」
そして、捕まった状況を話始めた校長。
※
―知らない男が私の家にきた
ドアを開くと唐突に
「お前の親に恨みがある」
そして包丁を私に突き出した
「…何の…恨みですか?」
少し動揺しながらも、混乱することはなかった。
「おまえの親は昔!!俺をいじめていたんだ!!その恨みだ!!」
親がいじめ?
少し信じれなかったが、男の表情からして嘘はついていなさそう。
「これは復讐だ!!大切な人がいなくなり、さぞ悲しむだろうな」
「連日起こってた事件もあなたが?」
「ああそうだよ!!目眩ましの為にな。
俺のシナリオはこうだ。不審者に襲われた君は、抵抗し、誤って包丁が心臓に刺さる。どうだ!!すごいだろ!!?」
単純すぎるだろ。
とは口には出せない。