ヤンキー様のくちびる

で、結局何書こう・・・

潤の方をチラッと見る

『あ、見ちゃダメ』

「・・・何で??」

『サプライズだから。何も見てないよね?』

「・・・まぁ」


・・・・・・本当何書こう。

ハートとかは、ちょっと・・・

でも、キスした仲だし。

やっぱ、ここは無難に星とかポップな感じ!?

うん、そうだ、そうしよう。


ペタペタ貼ってく

機械『落書き時間終了まで~5・4・3・2・1!落書き終了~!!』



落書きコーナーから出て、1分ほど待つ


カタッ

出た出た~♪

それにしても、サプライズって??

『あ、ちょっと待って』

潤は近くにあったプリクラ専用ハサミで1つだけカットした。


『はい』


渡されたプリクラは、例のキスプリ。

潤の所とアタシの所に、フキダシが書いてある。


潤のフキダシの中には・・・




〝俺は麗華の事がマジで好き〟



えっ・・・待ってよ・・・


潤はカバンの中の筆箱から油性ペンを取り出して、

『これでそのフキダシの中に返事書いて』

「え?」

『早く』


そんな、いきなりそんな事言われても。
つーか、心の準備!!まだ出来てないし。
でも、でもね。確かにアタシは・・・・・・

潤の事・・・好き、だよ?

はじめて。見た時から。

好き。好き。好き・・・

これから潤の事もっと知りたい!

だから・・・

〝アタシも好き〟
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