高校生の事情
私はタケルが震えていた事をおもいだした。タケルは小さいころに虐待を受けてたんだっけ?ならこんな状況は
タケルの精神を壊しかねない
私は意を決して女を見た
「わかったから、まずこの男は返してやっていいか?こいつは関係のない部外者だ。」
と私はいうとタケルは私を見つめて、やめてという。
こいつ、ホントに女みたいだ(笑)。
「ならこの部外者には用はねぇ。家にでも帰らせとけ」
と女はいう。
私はタケルを見上げた。
「私は大丈夫だから、タケルだけ帰って。」
「でも、まどかが危ない。」
「私は大丈夫だから。あの牛男が逃げたんだから。有無は言わせない。強制だ。帰れ。」
私はタケルを睨み付けて突き放し女のもとへいく。
多分、タケルのことだ。帰るわけがない。
「この男はあんたらの部下に預けておくから。この男に傷一つでもつけたら許さない。」
と私は女にいう。女はわかったと言ってタケルを部下に連れていけと言った。
女は美人だ。
切れ長の目に白い肌。
「あんた、名前何ていうんだ?」
と私が聞くと女は目を見開いて私を見る。
「葉月だ。」
「いい名前だな」
と私は笑うと葉月はまたビックリしたような顔で私をみた。
「お前、ホントにあの可憐じゃないのか?」
と葉月はいう。いまさらかと思いながらも
「だからさっきからいってんじゃん!!私はまどかだよ!!この服も可憐っていう女の服だけど、私は可憐の弟と仲がいいんだ。だから今日は友達と泊まり会なんだ」
と私が微笑むと葉月は申し訳なさそうな顔をしている「ごめんな?ならまどかには用はねぇか」
と苦笑いをしながら言う葉月。
根はいい奴なんだと思いながら私は葉月の手をとった
「用はねぇ?あるに決まってんじゃん(笑)」
と私がいうと葉月はキョトンとしていた。
「絡んだ罰として私と友達になれ!!」
と私がいうと葉月は目を見開いてビックリしている。
「有無は言わせない。強制だ。」
と私がいうと葉月は笑いながら、どんだけだよと笑いながら私を見ていた
「よし!じぁメアド交換だ!」
と私は葉月をみて笑う。