高校生の事情

「葉月、いい人だったね」私がそういうとタケルは、うーんと考えていた

「タケル?」

「あ、ごめん。何?」

「いや、あのね、葉月さん達は俺達をむしろまどかを可憐って人と間違えてたじゃん?」

「あぁ~涼の姉ちゃん?」
「うん、だから俺達が葉月さんと仲良くなったらなんか気まずいなぁ~って。」
「あはは(笑)そんなこと悩んでたのか(笑)」

「そんなことって…」

「大丈夫だよ。可憐は可憐葉月は葉月。私は葉月の友達だ。仲良くなればいいんだよ~。」

「そう、簡単にいくかな?」
「まぁ、先のことはその時に考えよう。」

私達は葉月と涼の姉ちゃんの事を話ながら涼の家の近くまできた。

正直、タケルとあと少しだけ居たかった私は近くにあったイスに座るとタケルもその隣に座る。

「タケル、葉月の部下達にいじられてたね(笑)」

「あれは!まぁ…。」

と赤くなった顔で俯く。


「何?私のことホントに好きなんだね~とかベタボレしてんね~とか言われたんじゃないの(笑)」

と私がいうとタケルは赤かった顔をさらに赤くして黙り込む。

…図星…。

俯いているタケルを眺めながら笑った。

タケルは笑うなよって言ってたけどそのタケルの顔があまりにも傑作だったので、私はツボに入ったらしく笑いが止まらなかった。

ようやく落ち着いた私はタケルの手をとり、涼の家に入った。

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