高校生の事情
と思いながらタケルを見る。
タケルは目が覚めてるのかと思い、彩ちゃん達のいる
部屋を覗く。
「ねぇ?覗きはダメだよ」と小声でいうタケルを無視して彩ちゃんをみる。
……?
彩ちゃんはどこ?
とあたりをみると涼の寝ている真上に寝ていた。
彩ちゃん…ってねぞ悪いんだと思いながら
タケルを見ると私に見るなといったくせに私の隣でみていた。
「タケル、覗きはダメだよ」
「すごい寝相だよね」
私は二人が起きないようにそっと戸を閉めた。
「皆、多分ねてるよね…」タケル…だってまだ4時半だよ…。起きてるのは漁師さんだけだよ…。
「うん。多分ね。」
「俺…今日バイトなんだ。」
と思い出したようにいうタケル。
あぁ、たしかに。
「じゃあさきに帰る?」
「うん。ごめんね?」
「バイトならしょうがない(笑)」
私はタケルにそういってから
あらかじめとっておいた便箋に涼の家族にお世話になったこともふくめ近いうちにまたお世話になったお礼をします。
と書いた置き手紙を涼の家族において家を出た。