高校生の事情

早くここからでないとと思いながら歩いていく。

夜の森は危険だ。野良犬や猪、熊とあらゆる危険な動物が潜んでいる。

だけど夜に森を散策するのも危険だ。

そう思いながらタケルをみるとタケルは立ち止まりながら何処かをみている。

「ね?あそこ家があるよ?」
とタケルは私をみながらその家を指差した。


「本当だ。行ってみよう」
と私がいうとタケルは怖いよと私の腕を掴みいかないと首を横に振る。

日も落ちてもう散策するには暗すぎる時刻だ。

「タケル?ここにいて獣に襲われるか私と一緒にあの家を調べるのかどっちがいい?」
とタケルにいうとタケルは獣ぉーと叫びながら私についてくる。

「タケル、ひっつきすぎ。うざいその歌。」

タケルは怖いのか私の腕を掴みながらなにやらぼそぼそと私の耳元で歌を歌っている。

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