高校生の事情
「だって…これで気を紛らわさないと俺、恐怖に負けて死ぬ!!!」
と私に訴えながらまた歌う
家の目の前までくるとタケルはさらに歌の音量をあげて歌っていた。
目の前の家はというより小屋はところどころ血がさびた跡がついていた。
多分ここの近くで獣を狩って料理でもしてたんだろう
私はドキドキと恐怖が入り交じった心臓を落ち着かせながら平静に周りの状況をみる。
一言で言うなら。ボロの木製の小屋だ。
私は意を決して小屋の中に入る。
タケルは中に入るなりヒィーと声をあげて気絶した。
私は気絶したタケルの頬をおもいっきり叩くと気絶していたタケルは慌てて飛び起きてイッテーという。