高校生の事情
タケル・Side

俺は今、爆睡中だ。

俺はまどかがいま猪と戦っているとも知らずに爆睡中


その原因を思い返すように俺の脳はタイム・スリップしている。

バスの運転手に「ここの近くに縁結びスポットがある」と言われた。

俺はすかさず次のバス停でまどかの手をとりバスから降りた。バスのなかで涼に「今日はまどかと2人旅にでるからと家族に伝えてくれ」とメールを送る。

俺は一瞬で場所を覚えては正直なところいなかった


男の感をたよりに林の中をどんどん進む。



だが、それが間違いだったんだーーーー(泣)


俺のせいでまどかに迷惑をかけてしまった。
迷子だ……。

「タケル、まさか迷子になったって言わないよね?」

「その、まさかです…。」
あぁ、情けない。
俺はなにをやってもダメだ

とそんなおれにお構い無くまどかは辺りをキョロキョロとしている。

「タケル、アナログ時計つけてる?」

と拍子もないことをいうまどか。

俺は時計を貸すとまどかは太陽に向けてなにやらしている。

「ここを南なら私達がいるところは東ね。」

という。

…。時計と太陽だけで方位がわかったの!!?

と俺がビックリしているとまどかは俺にかまうことなく、目指すところは北よ。と言いながらスイスイ前にいく。


……。早い!!!

俺は必死にまどかについていくだけで精一杯だった。
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