高校生の事情
「笑い事じゃないです!私、死ぬかもしれなかったんですから!!」
と私は涼のお父さんに猪に出くわし、黄色い傘のおかげで助かった事を話した
涼のお父さんは更に大笑い
…!こっちは笑い事じゃないんだってば!!
「その猪、おれのペットなんだ。」
「はっ?ぺ、ペット?!」
私、あんたのペットに殺されかけたのよ!!!と言いたい思いを押さえて涼のお父さんの話を聞く。
「俺はこの森でこうしてたまに狩りをするんだ。」
そういいながらいつの間にきたのかわからないさっきの猪を抱き合いながら話す涼のお父さん。
「君たち、俺の車でその行きたかった縁結びスポットに行けばいい、乗りなさい」
と私達を外に連れ出し車に促す涼のお父さん。
つか、もう日が明けてんじゃん!!私、どんだけ猪と格闘してたの!!!
結局一睡もしなかったんだとしぶしぶ車に乗る。
タケルはやっといけるーとウキウキしながら車の中ではしゃいでる。
タケルを睨むとタケルはうっと言う。私はそんなタケルの頬っぺたをぐにゃぐにゃとひっぱるとタケルはごめんごめんとひっぱられた頬を押さえて涙目になりながら必死に謝る。
そんなタケルが可愛くてつい許してしまう私もどうかしてる。
とタケルの頭をぐしゃぐしゃに撫でるとタケルは、にひ~と笑いながら私を見つめてくる。