高校生の事情
涼のお父さんが車で縁結びスポットに移動している間
私は昨日の疲れがたまっていたのか爆睡していた。
タケルはさすがに目が覚めてるらしく涼のお父さんと他愛もない話をしながら
盛り上がっていた。
一時間ほどたったときタケルに起こされ眠たい気持ちと冴えない目を擦りながら
タケルに手をとられ、歩きだす。
タケルについたよと言われて
冴えない頭と目をフル回転させながら辺りの景色を見渡した。
目の前の光景に眠たかった私も一気に目がさめ辺りの景色を見る。
青い真っ青な海がキラキラと光ながらまだ朝の日の出の最中だろう朝日はとっても神秘的だった。
「ワァァァァァーすげー」と女の子らしい言葉とは無縁の私はすげーすげーとはしゃぎながらタケルをみる。
実際、タケルのほうがはしゃいぐかと思ったけどタケルはおとなしく辺りを見回している。
とは対象的に私はワァァーワァァーとはしゃぎながら飛び回り、駆け回りとはしゃいでる。
私はまるで子供だと思いながらも止まる気配はない。
「楽しそう。」
と私を見ながら笑ってるタケルはどこか大人びていてドキドキした。それにいつものタケルとはちょっと違うタケルをみれた。
私は景色を散々満喫してタケルと手を繋ぎながら
「これからも一緒にいられますように」と心の中で祈った。