高校生の事情
平和な日々
私達は涼のお父さんにお礼をいい、バスに乗った。
バスの運転手はさすがに
勇次郎じゃなかったしバスのドアも故障はしていなかった。
内心、色々ありすぎて逆にこんな普通の事が起きると寂しくなる。
だけど隣に座っているタケルをみるとタケルはそんなの気にしてません的な感じで
楽しそうに歌っていた。
私もタケルと歌いながら、そして時々、顔を見合せては笑い合って、そんな幸せな時間がいつの間にか私は
とても心地よく感じた。
しばらくバスで移動していると次のバス停でおりなければと小銭をだして降りる準備をする。
バスが止まると私達はバスに設置してある小銭入れ?に小銭をいれてバスを降りた。
目の前にはあのタケルと出会ったコンビニがある。
「なんか懐かしく感じるね」
と私が言うとタケルは笑いながら
「うん。何年もここに足を踏み入れなかった感じだ。」
と笑いながら私を見下ろす