高校生の事情


彩ちゃんの予言当たったー

何かが起こったー(焦)


どうやらタケルという奴も同じ夢をみたらしい。

頭が混乱してうまく状況がつかめない。

「なんで!?」

「なんで!?ってそれはこっちの台詞よ!」

なんでよりによって二人同じ夢をみたのよ…。あれは夢よね。



私は夢の中でタケルを殴ったはずだからもし殴られた後がなかった正夢にはなってないはず……。


私はタケルに近づき夢の中で殴った頬をみた。


……?

ここ、赤くなってるよね?

「この赤くなってる所はどうしたの?」

「…。夢が正夢になった」

タケルはそう呟くと
「朝、起きたらこうなってたんだ。」

朝目覚めていきなり頬が赤くなってるなんて…。





「まどかあの子知ってるの?私は初めてだと思った」
「…。」

母さんには言わないでおこう。いったら目を輝かせて『それは運命よ』っていいかねない。


私は家に帰り今日あったことを彩ちゃんにいった。

「それは運命よ」

はっ?彩ちゃんまでそういうかっ!?

「彩ちゃん、やめて。正夢になってしまったことは何が原因なの?」

「原因もなにもないよ!!神様が二人を結び付けたんだよ!!」


彩ちゃん……。

あんたはメルヘンか…。

「…。」
私は呆れて言い返せなかった。
「お告げじゃない?」

「お告げ?」

お告げって神が言うもんだろ?わからんけど。
なのに夢に?

「うん。お告げかもしれないよ。夢はなんの意味もなく見ないもの。」

「…。」
そうなんだ。

でもいきなりあれはないだろ。夢に出た奴がなぜあそこに…。


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