高校生の事情
皆が食べおわったときタケルが
「俺、さっき、彼氏宣言されたよ?しかもコンビニで付き合います宣言もされた」

「「まじ!?ついにカップルー」」

なんで、そうなんのよ!
つかなんでハモんのよ!!
「彼氏宣言は逆ナンから救いだす、唯一の方法じゃない!」

「じぁ、あのコンビニで付き合います宣言は?うそなの?」

タケルが泣きそうなウルウルした目で聞いてくる。

タケル…それはないでしょ…
なんでそんな顔すんのよ!でもその手にはのんないわ

「あれは出任せよ。タケルをからかっただけよ。」


そう。ホントにSの血が騒いでからかっただけなのよ。

「ちょっと、タケル君大丈夫?まどかちゃん、ちょっと言い過ぎだよ?」

は?なんでよ!と思いタケルを見るとタケルは大粒の涙を流して泣いていた。


はっ!?なんで泣くのよ!!

「ち、ちょっと、なんで泣くのよ!…彩ちゃん!ちょっとタケルをアトラクションに連れてくね!なんか雰囲気打ち壊してごめん」

「ううん、いいよ!頑張ってね!」

「まじ、ごめんね。」

そう言って泣いているタケルを連れて近くにあったイスにタケルを座らせる。


てか、タケルどんだけ繊細なのよ!!ホント立場逆じゃない。


「タケル、ごめんね?泣くとは思わなくて。」

「…。」

私は、タケルの頭を撫でながらいう。

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