高校生の事情

あとでタケルは涼の家族に紹介しよう。

涼をみると彩ちゃんをお姫様抱っこしている。

こんな姿涼の家族にみられたら彩ちゃん自信、申し訳ないきもちになるよな。

しかもお姫様抱っこされて焦る彩ちゃんもみたいし。

私は玄関に向かう涼を止めた。

タケルは運転手さんにたのんでる。


私は涼にちかづくと、寝ている彩ちゃんには申し訳ないけど彩ちゃんの耳元で

「彩ちゃん!!!」と呼んだ。

びっくりして起きた彩ちゃんは今の状況が読めてないみたいだ。

「おい、なに起こしてんだよ!」
という涼を勢いよく睨み付けKYと言いたいところだがそこはおさえて彩ちゃんにいう。

「彩ちゃん!!今、彩ちゃんは彩ちゃんの王子様にお姫様抱っこしてもらってます。今のご感想は?」

と彩ちゃんにマイクの真似をした手を彩ちゃんによせる。


最初キョトンとしていたがようやく状況が読めたのか顔を真っ赤にして慌てている。

「まどかちゃんの意地悪」
「あはは(笑)まぁまぁ~涼の家についたから起こしたんだよ。」

「ってだからおぶってたんだろ!余計なことすんなよ」

とキレてる涼を睨み付け、彩ちゃんを下ろさした。

「彩ちゃん、さきに涼の家族に会って挨拶してきな」

と笑顔でいう私。内心、涼のKYさにイライラしてた

彩ちゃんは心配そうに私達を見ていたけどわかったと言って家に入っていった。

「おい。てめぇ、それでも彩ちゃんの彼氏か?」

といつもより低い声でいう
「あぁ?なにがだよ?」
と涼もキレるが私もまけない。彩ちゃんの気持ち考えろよ。

「てめぇ、あの状態で家に入らせるつもりだっただろ?」

「ぁあ?なら何なんだよ?彩が寝てたんだから彩が悪いし。つか普通おぶったら起きると思ったらこの女おきねーし(笑)」

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