煌めきの瞬間
自分が発言した言葉を思い返した時、胸の奥がズキッと大きく音を立てた。
いくらなんでも『嫌い』って言葉は使うべきじゃなかった。
今思うと、その言葉は誰でも傷つく。
そんなこと、考えなくてもわかるはずなのに……
あの時の俺は気づいてなかった。
どうして気づけなかったんだろう……。
隼人の言うとおりキレてたから?
自己嫌悪に陥った俺は、壁に寄り掛かり右手で顔を塞いだ。
――ん……?
ていうか、
俺、どうしてこんな事で頭抱えてるんだ?
めんどくさいことには関わらずにいればいい。
ずっとそうしてきたはずなのに……。