煌めきの瞬間
1階のホールにある椅子に座ったわたしたちは、買ったジュースをテーブルに置いた。
「美鈴、大丈夫?」
「え‥‥?」
「なんだか落ち込んでるみたいだから‥‥」
心配するわたしに、美鈴は小さく微笑んだ。
「ありがとう。春香は優しいね」
そう言って俯いた美鈴がとても寂しそうに見えて、わたしは思いきって口を開いた。
「あの、あのね、まだ短い時間しか一緒に居た事がないわたしだけど‥‥良かったら何でも言って?
美鈴が何かに悩んでるなら、わたし、相談にのりたい」
こんなわたしが誰かの相談にのるなんて‥‥自分から申し出るなんて図々しいかもしれない。
けど、美鈴に元気になってほしいんだ。