煌めきの瞬間
先生、まだ来ないかな~‥‥。
早くホームルームが始まる事を願っていたわたしの目に、一瞬強い光が射し込んだ。
――えっ、何!?
咄嗟に瞼を閉じたわたしは、ゆっくりと瞼の力を緩めた。
そして、手の平で光を防ぎながら光の元を見つけようとした。
誰‥‥?
数十メートル先にある第一高校の3階の窓際に、二人の男子生徒が居た。
その一人の手元にある鏡が、太陽の光を反射させてわたしに当ててる。
わたしが手の平を避けると、その人は鏡を下して大きく手を振った。
もしかして、わたしに‥‥?
もし違ってたらかなり恥ずかしい。
周囲を見渡した後、恐る恐る人差し指を自分の顔に向けた。