煌めきの瞬間
「あの‥‥美鈴とは友達です」
「そうなんだぁ。ねえ、よかったらわたしたちとも友達にならない?」
「え‥‥?」
「わたし、第一高校の成瀬美穂。タメなんだから敬語使わないでいいよ」
「う‥‥うん。よろしく、成瀬さん‥‥」
「やっだ~、美穂って呼んでよ~!」
バシッと腕を強く叩かれたわたしは、ジンジンと痛む腕に手を当てた。
「じゃあ‥‥美穂、ちゃん」
美穂ちゃんは積極的というか何というか‥‥
そのパワーに圧倒されてしまう。
「ねえねえ、隼人さんとも仲良いの? っていうか、楓さんの携帯番号知ってる?」
「わたしは隼人さんの番号が知りた~い」
え‥‥?
この人たち‥‥
さっき美鈴ちゃんが言ってたとおりだ。
次から次に質問されるわたしは、後ずさりしながら首を横に振った。