煌めきの瞬間
「な~んだ、知らないんだ~。
けど、これから教えてもらうんでしょ?」
「いや、それは‥‥」
「だって、あんな風に『幼馴染です』って自慢げに言う子と本気で友達になんかならないわよね?」
酷い‥‥。
「そうそう。あなたは隼人さんと楓さんのどっちが目当てなの?」
酷いよ‥‥。
「わたしは‥‥そんなんじゃない」
心臓がドキドキして、声が震える。
それでもわたしは、自分の気持ちを言葉にしたかった。
「えっ? 今何て言ったの? 声が小さくて聞こえないよ」