煌めきの瞬間



その途端に‥‥



「あ~、隼人だー!」


突然の大きな声にビックリしたわたしは、指していた人差し指を拳の中に隠した。



「えっ、美鈴って咲坂さんの知り合いなの!?」


「うん。隼人とは幼馴染だよ」


「うそ~。いいな~」




向こう側の校舎に手を振る美鈴ちゃんという女の子は、目がくりっと二重瞼のかわいい子だった。


その美鈴ちゃんの周りに、急にたくさんの女の子が群がってキャッキャと同じように手を振ってる。




え‥‥何?

咲坂隼人って誰ですか‥‥?



気になるけど、自分が光を当てられてたと勘違いしてた事の方が恥ずかしかった。








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