COLOR-秘密の色-

私と柚は教室に入るなり、それぞれの席に座った


私はピカピカの新しいカバンからノートとペンケースを取り出し机の上に置いた



「ねぇ…ねぇ…」


前から誰かに呼び掛ける声がした
私はフッと前を見ると…


「私、羽田 莉音よろしく!!リネって呼び捨てでいいから♪」


ニコッと満面の笑みで手を差しだす前の席の女の子。



「私…田村 杏。私の事もアンって呼び捨てして…よろしくね莉音チャン」



「あ~呼び捨てって言ったでしょ!!リネだよ…リ・ネ」


「う、うん分かった莉音」



「ところで杏ってさ…水無月くんたちと仲良いの?」


えっ!?遊の事なんて聞いてどうするんだろ!?






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