光と影の間で
籠の中
ーーー前日の雨はやみ、雲一つない快晴の日だった
朝から母親に着物を着せてもらっていた
「菜津実…」
「…なに?」
今まで必要最低限の会話しかしなかった母親
帯を締めながら後ろから「ごめんね」と声がしたが答えることが出来なかった
朝から母親に着物を着せてもらっていた
「菜津実…」
「…なに?」
今まで必要最低限の会話しかしなかった母親
帯を締めながら後ろから「ごめんね」と声がしたが答えることが出来なかった