いつかまた、同じ空が見れると信じて
「お兄ちゃ~んっ」

お呼びが掛かり、子供たちの元に行くと、

「僕がケンタ。こっちがリョウ、ツバサ、ユミ、トモ、アイ、タクヤ」

せっかく全員の紹介をしてくれたが、元々人の名前を覚えるのが苦手な僕は、最初に誘ってくれたタクヤの名前を覚えるのがやっとだった。

「俺は修一。よろしく。」

「じゃぁ警察がいい人?」

リーダー格の子が声をかけると、ハーイッと女の子二人が手を挙げた。

「俺はどうすればいいかな?」

「警察が少ないから警察でいい?」

「よし、わかった。」

「じゃぁ僕も警察やる!」

タクヤを含め四人がが警察役になった。

「十秒数えたら追い掛けてねっ」

「いーち、にーいっ。」

子供達に仕切られ走り回っているうちに、辺りが赤く染まりはじめた。僕らはみんなびっしょり汗をかいて、顔は真っ赤に日に焼けていた。やがて、5時の夕焼けチャイムが鳴ると、子供達は「ばいばいっ」と手を振って次々に帰っていった。

「友達、来ないね?」

最後に残ったタクヤが残念そうに僕の元へ来た。

「来なかったな。俺はもうちょっと待ってみるから、タクヤはもう帰れな?」

「僕ももうちょっと待つ!」

「もう夕焼けチャイム鳴っただろ?お母さんが心配するぞ?」

「でも・・・」

その時、後ろで足音が聞こえた。

「・・・」
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