僕っ娘少女

「…………………マジで?」

「うん。大真面目に」

(生徒会ってあの学校をなんかよりよくするあれだよね?)

難しい顔をしていたのだろう。

「君、だって運動神経いいでしょ?」

「さぁ?」

首をかしげる透。

肩にかからない程度の短い黒髪が動きに合わせてさらさらと揺れる。

「分かってると思うけど…」

理事長はにこりと笑った。

「僕が最も運動能力を引き出せるのは相棒が隣にいるときだけだよ?」

「分かってるよ?だから?」

「……………」

「大丈夫。その子も生徒会に入れちゃうから」

間。

「………マジで?」(パート2)

「うん。だって彼、すっごい怪力の持ち主でしょ?」

(…確かに……)

あえて否定しない透。

相棒の怪力を知っているからだ。

話がいまいちつかめない。

何を目論んでいるのか。

「話がそれたけど、なんで僕なの?」

再度問う透。















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