僕っ娘少女
生徒会
なんだかんだで、担任から生徒会の情報を引き出し(?)無事に生徒会室前に着いたわけだが…
「………………理事長室…?」
ぽつりと心に声が口から漏れる。
(まぁ…ここでうだうだしても僕らしくないしね)
思いきってドアノブに手をかける。
つるつるのドアノブは金色で、手触りがなかなかいい。
がちゃんっといい音がし、ドアが開く。
「いらっしゃい。龍真透君?」
「お邪魔します?」
出迎えてくれたのはいかにも勉強できますけど何か?的なインテリ系の男だ。
『へぇ~これが新しく入る子の一人???てか女の子みてぇ~』
続いて聴こえた声は一寸もたがえることないタイミングで、声の高さも同じ。
左右対称の双子の男子生徒。
「…」
もう一人は長身の男で、寡黙だ。
黙って透を見ている。
「…ども。はじめまして、龍真透です。…えっと……廉はまだ来てないんですか?」
相棒の名前を口に出し、首をかしげる。
「廉…?あぁ、堂上君のことか。彼は少し遅れるそうだ」
「ふーん。そうですか」
『自分できいといて一番興味なさそうな反応だね』
双子がまたしてもハモリながら問うてきた。
「だって、廉だもん」
((((それはどういう意味ですか?))))
生徒会室にいる透以外の考えることがシンクロした。