Bad Girl~不良少女~

ちょっとお互いに黙り込む。


聖華は何を考えてるのかわかんないけど、うちはさっきからずっともやもやしてるこの気持ちを、聖華に解明してもらおうと思ってる。


『ねぇ』


同じタイミングで、言葉を発した。


「あ…何、稜?」


「いや、聖華こそ……なんだよ?」


「いや、私は大したことじゃないからさ。稜が先」


「そう?じゃ……」


うちは、聖華に最近自分がおかしいってこと、栗崎と一緒にいると自分が自分じゃいられないことなどを話した。


話してる最中にも、栗崎の顔が浮かんで、胸がキュっと締め付けられた。


「……これって、なんだと思う?」


聖華にそう問いかけると、ちょっと驚いたような顔でうちを見てたけど、だんだん顔の筋肉が緩んで、ニヤぁっと笑った。


こ…怖いっ。


「いいこと教えてあげる。稜のその気持ちは……
















恋


だよ」