Bad Girl~不良少女~



いかん!!


いかんぞっ。


ついつい乙女の空気になってる。


ホント、栗崎が絡むとどうしようもなくなる。


自分が、自分じゃいられなくなる。


「とりあえず、私も稜の恋応援するからっ」


任せてっ、とガッツポーズを決める早苗。


任せてって言われても……。


「別に、応援してもらうことなんてねぇよ」


「ないことないでしょ。栗崎先輩と2人きりになれるように、お膳立てしてあげるから」


語尾にハートが付きそうなくらいの声で、まるで自分のことのようにはしゃいでる。


「だからさ……うん。2人きりにしてもらわなくても、勝手になるから」


「え?…じゃ、恋の悩み聞いてあげる」


「悩みね……。悩みなんて、できるのかね」


「できるでしょ!!どんな人だって恋すりゃ悩みくらいできるんだから」


「そんなもんかね…」


今ひとつ、ピンとこないけど。


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