Bad Girl~不良少女~
「稜ちゃん?」
「え?」
「やっぱり、稜ちゃんだっ」
「げっ……」
タイミング良いのか悪いのか。
どうしてこうも……うちは栗崎と毎日でも会わなきゃいけない星の元に生まれたんだろうね。
というか、さっき会ったばっかだし。
「何してんの?」
フラっとうちの隣に座り、顔を覗き込む。
「チッ…。何でお前がいんだよ」
「俺は、稜ちゃんのいるところは不思議と分かっちゃうからさ。運命の赤い糸ってやつ」
クスクス笑いながら冗談半分っていう口調で言う。
「バっバッカじゃねぇの」
ダメ。
もう全然ダメ。
素直になんてなれねぇ……。