Bad Girl~不良少女~
「……原田さん。……平居さん。……星野さん。……真木さん、は__」
「はい」
「え?」
いつもうちを飛ばして言ってるんだろう、真木さんで返事が返ってきたことに戸惑いを見せる。
「はい、真木稜です」
もう一度返事を返すと、みどり先生は信じられないとでもいいたげに目を大きく見開いた。
「真木…さん」
「はい、真木です。うちの顔、なんかついてます?」
「いっいいえ……。もっ桃井さん」
「はい」
まだおどおどしながら出欠確認を終えたみどり先生は、HRが終わった後も呆然としてた。
そんなにうちが来たことが信じられないかね。
というか、担任なんだからいちいち驚くなよ。
ほかの生徒とか教師じゃないんだから。
呆然としてるみどり先生を、みんながクスクスと笑ってるけど、そんなことにも気づかない。
重症だな、ありゃ。