Bad Girl~不良少女~
「ただいまぁ」
栗崎と別れて、家に入ると、おばあの靴がなくなっていた。
「おかえ……り!?」
三波が上から降りてきて、うちの格好を見て絶句する。
「三波でっけぇ声出して、なんだよ。……!?」
香矢も三波の後から降りてきて、同じく絶句する。
「そんなに驚くことねぇだろ。たまには制服も着んの」
さっさと靴を脱いで、驚いてる男2人の間を割って入る。
部屋に入る直前、振り向いて見ると、まだ驚いた顔の2人。
「なに。そんな似合わないわけ」
「……いや、全然」
「むしろ、超似合うと思うよ」
うちの問いかけに、恐る恐るといった感じでそう答えた。
「スタイルいいんだね、稜」
そう言った三波に向かって脱いだ靴下を投げつけてやった。
妹だろって…。