Bad Girl~不良少女~



「ただいまぁ」


栗崎と別れて、家に入ると、おばあの靴がなくなっていた。


「おかえ……り!?」


三波が上から降りてきて、うちの格好を見て絶句する。


「三波でっけぇ声出して、なんだよ。……!?」


香矢も三波の後から降りてきて、同じく絶句する。


「そんなに驚くことねぇだろ。たまには制服も着んの」


さっさと靴を脱いで、驚いてる男2人の間を割って入る。


部屋に入る直前、振り向いて見ると、まだ驚いた顔の2人。


「なに。そんな似合わないわけ」


「……いや、全然」


「むしろ、超似合うと思うよ」


うちの問いかけに、恐る恐るといった感じでそう答えた。


「スタイルいいんだね、稜」


そう言った三波に向かって脱いだ靴下を投げつけてやった。


妹だろって…。


< 219 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop