Bad Girl~不良少女~
でも、そう言われて悪い気はしない。
バタンと乱暴にドアを閉めて、部屋の中でしたり顔を決め込む。
いつまでも制服を着ているわけにはいかないから、さっさと着替えるて中ランに戻る。
「落ち着く……」
こんなんじゃいけないってわかってても、落ち着いてしまうものは仕方ない。
不意にお腹がグーっと鳴った。
「飯っ」
また乱暴にドアを開けて、ドタドタっと階段を降りる。
「母さん、飯っ」
襖を開けて、食卓を見ると、もう三並と香矢はご飯を食べ始めていた。
「はい」
「おばあは?」
靴がないことは知ってたけど、どこに言ったかはわからない。
「さぁ。母さんが帰ってきたときはもういなかったよ」
「そう……」
あれで気丈な人だから、どこにいたって心配はないけど。
「いただきます!!」
そんなことより、飯だよ、飯!!
三波と香矢がびっくりするくらいの勢いでご飯を食べ終えた。