Bad Girl~不良少女~



でも、そう言われて悪い気はしない。


バタンと乱暴にドアを閉めて、部屋の中でしたり顔を決め込む。


いつまでも制服を着ているわけにはいかないから、さっさと着替えるて中ランに戻る。


「落ち着く……」


こんなんじゃいけないってわかってても、落ち着いてしまうものは仕方ない。


不意にお腹がグーっと鳴った。


「飯っ」


また乱暴にドアを開けて、ドタドタっと階段を降りる。


「母さん、飯っ」


襖を開けて、食卓を見ると、もう三並と香矢はご飯を食べ始めていた。


「はい」


「おばあは?」


靴がないことは知ってたけど、どこに言ったかはわからない。


「さぁ。母さんが帰ってきたときはもういなかったよ」


「そう……」


あれで気丈な人だから、どこにいたって心配はないけど。


「いただきます!!」


そんなことより、飯だよ、飯!!


三波と香矢がびっくりするくらいの勢いでご飯を食べ終えた。


< 220 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop