Bad Girl~不良少女~
だけど、電話を切ってしまったことをちょっと後悔してる部分もある。
こっちからかけなおすのは絶対いやだし、もう一回かかって来ても、同じことしか言わない気がするんだけどね。
「……なんなんだよ、マジで…」
頭をがしがし掻いて屋上のフェンスによりかかってうなだれる。
悪いのはうちなのか?
許嫁がいることに怒って、キレたのはうちだし。
さっきもキレて栗崎と話しなかったのもうちだし。
……だけど。
許嫁がいることをうちに何も言わなかったのは栗崎で、うちに突っかかってきたのも栗崎。
さっきも忙しいとか言いながら女子と談笑してたのは栗崎だし。
やっぱり、あいつが悪いんじゃねぇかっ!!
考えれば考えるほどにイライラしてくる。
そういえば、今日で学校連ちゃんで来るの最後でいいんだっけ。
聖華との約束は一週間だもんね。
土日は学校ないから、今日で終わりじゃん!!
「…なんかテンション上がる」
クッと笑って、屋上を後にする。
そのまま教室へかばんを取りに行く。