Bad Girl~不良少女~



次の日。


学校にいつもより少し早く来て、支度を済ませると2年生の教室へ向かった。


もう友也は学校に来ている。


下駄箱と机を確認したから確かだ。


それでも教室にいないってことは、稜ちゃんのところにいるか生徒会室にいるかのどちらかだ。


たぶん、昨日の今日だから、友也は稜ちゃんのところにいるんだろう。


……勘、だけど。


「翼おはよ」


「うん、おはよ」


廊下を歩いていると声をかけてくる女子たちは、大概が友也目当てだ。


俺と仲良くなっておけば友也にも気にしてもらえるとか思ってるんだろう。


……ほんと、俺の周りの女にはろくなのがいない。


朝からちょっと憂鬱になりながら階段を降りれば、微かに友也の声が聞こえた。


「…やっぱり。早いなぁ」


苦笑していると、昨日見たばかりの後ろ姿があった。



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