時雨の夜に
それも今となっては、もう過去のこと。


今、私の目に映った景色の中には。
その元彼と、可愛らしい女の子がいる。


私との約束より大事にしたかった女性……
その彼女と今、おそろいの食器を選んでいた。


絵になりそうなほど微笑ましい構図で、自然と笑みが零れた。



こんな風に見つめられるようになっただけ、彼との思い出と、決別できた証拠かもしれない。











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