彩〜あや〜
私が絵を描く横で怪しげな物体を作っている怪しげな猿は春季(18歳・高3・♂)
生まれた時から隣に住んでいる。
いわいる幼なじみってやつです。

私と違って明るく友達も多いい。
しかも、こんなのがモテるときたもんだから世も末だ。

意外と器用な春季は絵も彫刻も何でも人並み以上。
それに引き換え私と来たら、居残り組の筆頭です。
見てるよバカ猿が。
いつか見返してやる。


「彩?どうしたんだよ眉間にしわ寄せて?」

春季に話しかけられビックリしたせいで下地とづれて絵の具を引いてしまった。

最悪。

「只でさえ入れ君は怒り眉毛してるんだから、男がさらに寄りつかないよ。」

「死ね、猿」
私は仕返しに絵の具四色爆弾を喰らわした。

「猿め、てんば うっ」春季がすかさず七色爆弾で反撃に。

「このチビつり眉毛が」

「やったなお漏らし春季」

「おい!何年前の話だよ!」

「あんたの最後のお漏らしは小4の時よ!」


「小4って、まじかよ。」
笑い転げるクラスメート。

「いいぞ、山本夫婦ー」

クラスメートの冷やかしに二人同時に

「夫婦じゃねーよ!!」

ハモってしまったせいで冷やかしもさらに盛り上がり。

目が合ってしまったせいで何となく照れくさくなってしまった。


赤くなった顔が春季に見られたくないから怒った振りをして教室から逃げ出した。


「なんだあいつ」
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