不思議病-フシギビョウ-は死に至る
「リン君!ワタシの名前はキョウスケ!」
それはさっき聞いた。
「そこの彼女はカナコ君!副部長だよ」
「よろしく、リンさん」
「よ、よろしくお願いします」
キョウスケの勢いに押されてか、リンはおどおどした様子。
「そしてそこの彼は……あ、うん……この四人で頑張ろうじゃないか!」
「聞けよ、オレにも名前!!」
「……ああ、なんて名前かね?」
何だよ。テンションちょっと下げんなよ。
「オレの名前はナオキ」
「ナオキ!カナコ君!そしてリン君!四人で頑張ろうじゃないか!!」
オレだけ呼び捨てかよ。
「は、はい……。頑張りましょう」
「おー!さあ、みんな一緒に!!」
キョウスケが、せーの、と勢いづけて。
「えいえいおー!!」
いや、オレ抜けたいんだけど。
「どうしたナオキ!?えいえいおー!!」
「……えいえいおー!!」
腕を振り上げ、高く叫ぶ。
……なんだこれ。