不思議病-フシギビョウ-は死に至る
当初の問題は解決した。
これでオレは晴れて幽霊部員に……。
「あ、そうそう。チェックする人間がいつ来てもいいように、今週中は全部出席してくれたまえ」
嫌な予感がする。
「六人全員……?」
オレが恐る恐る聞く。
「当たり前だろう」
メンドクサイ!!
えっと、今日が月曜日……含めて五日間も出なくちゃいけないのかよ。
オレの時間が……。
オレの自由が……。
「あ、後ろの二人、名前は?」
そういえば、……って自己紹介ばっかりだな。
「あたしはサヤ。こっちはエイヤ」
「ども」
エイヤは愛想悪いな。
サヤはリンより背が高く、ショートヘアが活発そうな雰囲気を出していた。
エイヤはバスケ部顔負けの長身で、少し天然の入った髪はサッカー部にいそうな感じ。
どちらも文芸部に似合わない見た目だった。
「入部届はどうすればいいですか?」
リンの言う通りだ。
というか、オレは早く帰りたい。
「『印もらって来い』って言われました」
それがあるから、適当に書いて提出、というのが出来なかった。
「印?ああ……それはわたしたちじゃないよ」
?
「顧問のくるりんにもらいに行ってくれたまえ」
「『くるりん』?」
「愛称だ」