不思議病-フシギビョウ-は死に至る
しかし、リンが顔を隠してまったくオレのことを見てくれない。
もしかしてオレはストリートキングに並ぶほど恥ずかしい行為をしているのだろうか?
否!断じて否!
じゃあ、なんでリンはこんな反応するんだ?
よし、素直に聞いてみよう。
「オレ、変なこと言ったか?」
リンの返答は、
「変です。話すようになって三日目ですけど、全然らしくないです」
……?
らしくないって、そりゃあリンの前で持論を展開するのは初めてだからなあ。
きっとオレの熱い一面を見て驚いているだけなんだろう。
……。
ってか、なんでオレ、朝からこんなに熱いんだろう?
落ち着こう。
うん。オレ変だった。
「あー、うん、ごめん。やっぱり気にしないで」
「き、気にしないでって……」
「オレ、たまに妙なことを言う癖があるらしいんだ。多分、それだから」
昔、友達から言われたことだ。
「じゃあさっきまで言っていたのは……?」
うーん。わかりやすく言うと。
「寝ぼけてた」
「……ふ」
ふ?
「ふざけないでください!!」
リンは顔を真っ赤にして怒鳴った。