不思議病-フシギビョウ-は死に至る


しかし、リンが顔を隠してまったくオレのことを見てくれない。

もしかしてオレはストリートキングに並ぶほど恥ずかしい行為をしているのだろうか?

否!断じて否!

じゃあ、なんでリンはこんな反応するんだ?

よし、素直に聞いてみよう。

「オレ、変なこと言ったか?」

リンの返答は、

「変です。話すようになって三日目ですけど、全然らしくないです」

……?

らしくないって、そりゃあリンの前で持論を展開するのは初めてだからなあ。



きっとオレの熱い一面を見て驚いているだけなんだろう。



……。





ってか、なんでオレ、朝からこんなに熱いんだろう?

落ち着こう。
うん。オレ変だった。

「あー、うん、ごめん。やっぱり気にしないで」

「き、気にしないでって……」

「オレ、たまに妙なことを言う癖があるらしいんだ。多分、それだから」

昔、友達から言われたことだ。

「じゃあさっきまで言っていたのは……?」

うーん。わかりやすく言うと。

「寝ぼけてた」





「……ふ」

ふ?

「ふざけないでください!!」



リンは顔を真っ赤にして怒鳴った。


< 36 / 248 >

この作品をシェア

pagetop